朱鷺書房
本の詳細
憂き世を生きるカウンセリングマインド―せめぎあって、折りあって、おたがいさま
憂き世を生きるカウンセリングマインド―せめぎあって、折りあって、おたがいさま
冊数 :
著者 富田富士也
定価 本体価格1,600 円+税
刊行年月 2003年 6月
サイズ 四六判
ページ数 232 ページ
ジャンル 心理
ISBNコード ISBN 4-88602-537-4
著者紹介
富田富士也(とみた・ふじや)
1954年、静岡県御前崎町出身。出版社に勤めながら教育相談ボランティアとして10年間活動。その後、教育相談を“生業”にし、登校・就職拒否やコミュニケーション不全に悩む青少年の相談援助機関を開設。若者たちの人間関係をキーワードにした「引きこもり」は社会的な反響を呼び続けている。さらに若者の苦悩を聞き続ける中で幼児教育にも関心を寄せる。
現在はカウンセリングの日常・生活化を人間関係づくりの切り口に、カウンセリングと教育・福祉臨床を目指す人たちの援助にあたっている。
◆子ども家庭教育フォーラム代表、千葉明徳短大特別講師、文京学院大学生涯学習センター講師、日本精神衛生学会理事、日本学校メンタルヘルス学会運営委員、全国青少年教化協議会評議委員。
◆著書には「新・引きこもりからの旅立ち」<シリーズ> (ハート出版)、「詩画集・ねぇ、ぎゅっとして」(北水)、「『還る家』をさがす子どもたち」(東山書房)、「心理カウンセラーをめざす前に読む本」(学陽書房)ほか多数。
◆個別相談、講演、ワークショップ等の問い合わせ
〒270-2253 千葉県松戸市日暮2-6-7 ベルテ松戸101
子ども家庭教育フォーラム
目次より

丼勘定で人間っていいな 人間関係、やっぱりどこかで帳尻は合うようにできている

  1. 心の危機と向きあうとき
    • 言葉ではなく気持ちを聴いてほしい けんかしても仲直りできるんだ
    • 「言ってくれればよかったのに」ではすまされない 父親のうかつさ
    • 夫婦の危機と子どもの問題行動 苛立ちを誰かにぶつけずにはおれない
    • 親も子も喜び悲しみはみんないっしょ 親の背中をみて育つとは
    • 父親と一年以上も口をきいていない 「素直になれない」心をもてあますとき
    • 苛立つ気持ちを誰かに汲み取ってもらわねば わが子の「引きこもり」が心配
    • 「当たり前に、かまってほしい」という願い 相談室を訪れる少年少女の心の内
    • ただじっと聴いているだけ 話しにくいことはお地蔵さまに聞いてもらう     ほか

  2. 心の危機と向きあうとき
    • ときには家族は“うっとうしく”もなる あのとき、ただ黙って聞いてあげていたら
    • 「かあちゃん」の懐 昼下がりの電車のなかで
    • 「いま・ここ」にいる「私」を受けいれる だって、しかたがないじゃない
    • 母親の背中が小さく見えるとき つい余計なこと言って悪かったね
    • 気持ちを聞いていけばこそ、深まる話 そうだよ、いつか、死ぬだよ
    • 家族一人ひとりが縁の下の力持ち 大黒柱は誰かな
    • 自分だけの枠組みに他人を引きずり込んではいけない 「往還」という地名に心躍らせた話
    • 独り善がりの愛情確認 親子でいられる日々も限られているから
    • 張り合いがあってこその毎日 「この私」は一人ひとりが背負うしかないけれど……
    • 逃れられないなら、折りあうしかない パーソナル化の危うさ
    • おかあさんと握手 どうしてうれしくなるのかな……     ほか

  3. 響きあってこその人生
    • 響きあいを求めて 私のライブ講演
    • 人間関係をつむぎあうことのしんどさ いいかげんに信じなよ
    • 人は人の助けなしには生きられないから いろいろあるきぃ、えいがよ
    • 悔しさを飲み込んでの自己肯定 「涙むぐす」そんな心を忘れてはいけないね
    • 「まずは感謝しようよ」のひと言に救われる 初めて出席した学会での冷や汗体験
    • 謙虚になろうとするほど、気になる他人の目 傲慢・卑屈さが目につくとき
    • なぜこうも人と比べて生きてしまうのか 人間解放へのささやかな営み
    • 感動は大人も子どもも同じ 保育園児を相手に講演
    • “野に咲く花”と出会うとき しあわせの花を咲かせる人
    • 少年たちの行く道もいろいろ おれは金をかせぐんだ     ほか