朱鷺書房
本の詳細
心理療法としての内観
心理療法としての内観
冊数 :
著者 真栄城輝明
定価 本体価格2,800 円+税
刊行年月 2005年 3月
サイズ A5判上製
ページ数 344 ページ
ジャンル 心理
ISBNコード ISBN 4-88602-547-1
目次より
第T章 「内観」のルーツを辿る
  1. 内観とは
  2. 「内観」という言葉の由来
  3. 内観三項目の着想
  4. 「迷惑」の起源
  5. 自己本位からの脱却
  6. 清沢満之の内観
  7. 祖先崇拝と内観
  8. 無常観と罪悪感

第U章 内観の治療構造
一.形式(外)的構造
  1. 研修所のなりたちと立地環境
  2. 研修所の内部環境――屏風を中心に
  3. 「籠もる」には教養が必要
  4. 治療構造としての時間制限
  5. 内観面接の所作
  6. 日常性と非日常性
  7. 西洋の心理療法と日本の内観療法
  8. 内観と共時性
  9. 内観者と面接者の関係
  10. 面接風景――「いない,いない,ばあ」
二.内(容)的構造
  1. 面接内容――「いない いない ばあ」再び
  2. 内観の動機
  3. 課題連想探索(調査)法
  4. 浄土真宗と内観のエッセンス
  5. 心理療法と内観と夢

第V章 内観療法研究の方法
一.心理テストによる内観の効果測定研究の歴史
  1. 個別内観療法の前後に施行されたバウムテストの検討
  2. 内観療法の前後に施行された風景構成法の検討
  3. 九分割統合絵画法(NOD)を通して
  4. 内観法の内観効果について――インクブロット・平行シリーズ法を用いた場合
  5. ロールシャッハ・テストにおけるパーキンソニズムの内観効果について
二.間主観的方法論
  1. 内観者(高橋美保)の視点から
  2. 面接者(真栄城輝明)の視点から
  3. 研究者(高橋徹)の視点から

第W章 内観の臨床応用
一.個別内観法
  1. アルコール依存症への適用
  2. ターミナルケアにおける内観療法の導入をめぐって
  3. 日曜日の蕁麻疹
二.家族内観療法
  1. 統合失調症への内観の適用について――家族成員への接近
  2. 「不明熱」の家族内観療法
  3. アルコール依存症の家族内観――夫がアル中になってよかった

第V章 内観臨床考
  1. 内観療法に理論は必要か
  2. 理論はどのように有効か
  3. 内観療法は科学たりうるか
  4. 内観と内観法と内観療法
  5. 心理療法としての日常内観の工夫