朱鷺書房
本の詳細
子どもの心の声を聴く―傷つく心
子どもの心の声を聴く―傷つく心
冊数 :
著者 黒川昭登
定価 本体価格1,600 円+税
刊行年月 2002年 8月
サイズ 四六判
ページ数 248 ページ
ジャンル 保育・教育
ISBNコード ISBN 4-88602-413-0
著者紹介
黒川昭登(くろかわ・あきと)
広島県生まれ。
1951年、家庭裁判所調査官になる。その後、大阪市立大学講師、桃山学院大学教授、龍谷大学教授、関西福祉大学教授などを経て、現在、皇學館大学教授。日本ソーシャルワーカー協会副会長。
著書は「臨床ケースワークの基礎理論」「登校拒否:こうすれば治る」(誠信書房)、「スーパービジョンの理論と実際」「閉じこもりの原因と治療」(岩崎学術出版)、「不登校カウンセリング」「インナーチャイルドの癒し(共著)」「摂食障害の心理治療(共著)」「不登校へのメッセージ(共著)」「幻聴・不安の心理治療(共著)」「少年非行とカウンセリング(共著)」(朱鷺書房)など多数。
目次
まえがきに代えて 親が自分にやさしくなること
 
1章 遺糞症とアトピー
遺糞症の清美ちゃん/遺糞症とは/登園拒否と母子関係の特徴/アトピー性皮膚炎の原因/家族ダイナミックスに注目せよ/「がまん」の人生がよくない
2章 母子登校と分離不安
「分離不安」とは何か/「お利口さん」が不登校の兆候/子育てが苦痛だという親/愛情をかけなければ自立できない/指しゃぶり、爪噛み
3章 多動と集中力障害
「関係」なくして学習なし/家族は「星座」と同じようなもの/母子関係をどうして軽視するのか/目標は母子関係の改善
4章 不登校 ― 自己主張ができない子
不登校は育児に問題があるから/甘える子どもに腹が立つ/お母さんのみじめな幼少期/ユニークな「自分」を目ざす
5章 不登校とぜんそく
退行現象はどうして/ぜん息、腹痛などの身体症状の原因/粗略な子育てがよくない/子どもを愛することはむずかしい
6章 キレて刃物を振りまわす子
「行動化」と「言語化」/怒りを抑圧すると「冷たい怒り」に/暴発行動の起源は育児の仕方による/子どもの「心」を聞けない親
7章 摂食障害
摂食障害の症状とその原因/自分の感情に気づかない/複雑な家族関係/治療とは、どうすることなのか
8章 心因性の嘔吐
嘔吐という症状の心理社会的意味/「自立」だけを重視した/お母さんに自分の気持ちが言えない/コミュニケーションの重要性